ご案内
記事長すぎて見づらいので、ちょっと別のページでまとめ、各詳細。みたいな記事構成にして書こうと思います。Proxmox面白い!
前提
うちの環境で、ESXiで仮想マシン(以降VM)を動かしています。
残念ながらBroadcomにVMwareが買収されてしまったので。まぁ企業の動向やらは何でもいいんですが、買収されると一気に情報が過疎化、サポートが過疎化するのはよくある話。Broadcomに買収されると結構ひどい目にあった記憶も(Symantecとか)

今後の更新とか滞ったり、トレンドからは外れたかなと思い、自宅仮想化環境の見直しを図ります。そんな中でProxmoxってソフトがよさげに見えたので、導入・以降に踏み切りました。
で、とりあえず、現行環境から移行するための環境としてミニPCを購入
VMwareとProxmoxの比較
VMware ESXiは商用Type-1ハイパーバイザーで、大規模企業向けに安定したパフォーマンスと高度な管理機能を提供します。一方、Proxmox VEはオープンソースのプラットフォームで、KVMによる仮想化とLXCコンテナを統合し、低コストで柔軟な運用が可能です。
2025年現在、ESXiはvSphere 9.0でNVMeサポートやvTPM強化が進んでいますが、ライセンスがサブスクリプション制でコストがかかります。Proxmox VE 9.0はGUIインポートツールの追加により、ESXiからの移行が容易になりました。
あと個人的なポイントとしてはProxmoxのほうが分散ストレージ(Ceph)を持ってるのも魅力。
現行環境
こんな構成。だいぶ単純にしていますが。

ESXiが2台と新しくかったProxmoxが1台の構成です。VLANとかNW的な設定は特になし。相互につながっている状態。
Proxmox セットアップ
RufusでProxmoxのセットアップメディアを作成します。選択からイメージを設定


DDモードがどうとか出るのでOK

あとはUSBを書き込むデバイスを選択してスタート

できたらUSBメモリをProxmoxのサーバーにさして起動(ブートデバイスの設定は適宜やって下さい)
USB起動が出来たらウィザードがでるので、ホスト名とかIPとかタイムゾーンとかディスク構成とかを適宜設定。
この時のストレージはシンプロビジョニングモードのローカルディスクになるようです。デフォルト。
Cephという分散ストレージを使いたい場合は、別途SSDなりを増設して分けておくとよいかと思います(インストールとは別で作業します)
インストール後のイメージ、VMも移行したので、若干使われてますが、こんな感じ
nvmeにProxmoxインストールして勝手に最大容量がLMV-thinとなってます。



Proxmox初期設定
https://セットアップしたIPアドレス:8006/にアクセスすると管理画面に接続
root/設定したパスワードでログインできます。
毎回起動時にライセンスがどうとか言ってきます。まぁ要は有料ライセンス買えって。で、その警告は消すことができます。あと、更新リポジトリが本番用とサブスクリプション無しで分かれています。商用ならちゃんとライセンス買えって話ですが、個人利用ならサブスク無しリポジトリで十分。で、そんな設定をいちいちやるのがめんどくさい。
その為に便利なスクリプトを提供するコミュニティがあります。
Proxmox VE Helper-Scriptsさんです。


ちょっと話が脱線しますが、ESXiと比べて、Web画面に統合されているシェルが便利。ホストにSSHとかいらなかった。

上記URLにシェルのコマンドを提示されているので、それをそのまま上記のシェルで実行します。
そうすっとウィザードがでるので、それに従ってYとかNとか選択していくだけ。

ざっくりウィザードの選択肢について解説します。(2025/11/25時点のシェル情報)
- Correct Proxmox VE Sources? (Proxmox VEのソースリストを修正しますか?)
- 解説: /etc/apt/sources.list を標準的な構成に修正します。これがすべての基本となるため、[Yes] を推奨します。
- Disable Enterprise Repository? (エンタープライズリポジトリを無効化しますか?)
- 解説: Proxmoxの有償サブスクリプションを持っていない場合、このリポジトリにアクセスしてもエラー(401 Unauthorized)が出るだけです。無償版を使う場合は [Yes] を選択して無効化します。
- Enable No-Subscription Repository? (No-Subscriptionリポジトリを有効化しますか?)
- 解説: エンタープライズ版の代わりに、無償でアップデートを受け取れるリポジトリを追加します。これを有効にしないとシステムの更新ができないため、必ず [Yes] を選択します。
- Correct Ceph Package Repositories? (Cephパッケージリポジトリを修正しますか?)
- 解説: 分散ストレージ機能「Ceph」用のリポジトリ設定を、メインのProxmoxリポジトリ設定(No-Subscriptionなど)に合わせます。Cephを使っていなくても設定しておいて損はないため、通常は [Yes] です。
- Add (Disabled) PVE Test Repository? (PVEテストリポジトリを追加しますか?)
- 解説: 開発中のベータ版アップデートを含むリポジトリです。安定性を重視する本番環境や通常利用ではバグが含まれる可能性があるため、[No] を推奨します。(最新機能をテストしたい場合のみ Yes)
- Disable “No-Subscription” Nag? (「サブスクリプションがありません」という警告を無効化しますか?)
- 解説: ログイン時に毎回表示される「You do not have a valid subscription」というポップアップ警告が出ないように修正します。利便性が上がるため、通常は [Yes] です。
- Disable High Availability? (高可用性機能を無効化しますか?)
- 解説: ここが重要な分岐点です。
- シングルノード(1台のみ)で運用する場合: HA機能は不要であり、バックグラウンドでリソースを消費し続けるため、[Yes](無効化する)を選択してリソースを節約するのがおすすめです。
- クラスタを組む予定がある場合: HA機能が必要になる可能性があるため、[No] を選択します。
- 解説: ここが重要な分岐点です。
- Update Proxmox VE now? (今すぐProxmox VEをアップデートしますか?)
- 解説: 上記で設定したリポジトリを使って、システム全体(
apt dist-upgrade)を更新します。初期構築時であれば、最新の状態にするために [Yes] を推奨します。
- 解説: 上記で設定したリポジトリを使って、システム全体(
- Reboot Proxmox VE? (Proxmox VEを再起動しますか?)
- 解説: カーネルの更新などが含まれる場合があるため、更新後は再起動が必要です。[Yes] を選択すると自動的に再起動します。
これでまずは基本的なセットアップ環境の初期設定は終わります。
Helperスクリプトのサイトにはほかにもコンテナ作ったりVM作ったりと簡単に環境構築を行うためのスクリプトもあるので。。簡単に紹介
1. インストール直後の初期設定(Post Install系)
Proxmox製品をインストールした直後に実行し、面倒な初期設定を全自動で行うスクリプトです。最もよく使われます。
- PVE Post Install: (前回解説したもの)リポジトリ修正、サブスクリプション警告の削除、更新など。
- PBS Post Install: Proxmox Backup Server用。同様にリポジトリ設定や警告削除を行います。
- PMG Post Install: Proxmox Mail Gateway用。
2. システムの掃除・メンテナンス(Cleaner系)
長く運用していると溜まってくる不要なファイルを削除し、ディスク容量を確保します。
- PVE Kernel Clean: 古くなった未使用のLinuxカーネルを削除して、ブート領域をスッキリさせます。
- PVE Clean Orphaned LVM: 削除したはずのVM/CTの残骸(ゾンビボリューム)がLVMに残っている場合、それを探して削除します。
- PVE LXC Cleaner / Deletion: LXCコンテナ内のログ掃除や、コンテナの完全削除など。
3. アップデート管理・自動化(Updater系)
多数のコンテナ(LXC)を運用している場合に強力な機能です。
- PVE LXC Updater: 稼働中のすべてのLXCコンテナに対して、まとめて
apt update && apt upgradeを実行します(除外設定も可能)。 - PVE Cron LXC Updater: 上記をスケジュール実行(Cron)するための設定を行います。
- PVE Update Repositories: ソースリスト(リポジトリ設定)が壊れたり古かったりする場合に、正しい状態に修復します。
4. ハードウェア・パフォーマンス制御
マシンの性能や挙動を微調整します。
- PVE CPU Scaling Governor: CPUの電力設定(省電力モードか、パフォーマンス優先か)を簡単に変更できます。
- PVE Processor Microcode: Intel/AMD CPUの最新マイクロコード(脆弱性対策やバグ修正)を適用します。
- Intel e1000e NIC Offloading Fix: Intel製ネットワークカードで発生する特定の不具合を修正するパッチ。
- PVE Kernel Pin: 特定のバージョンのカーネルで固定し、勝手にアップデートされないようにします(相性問題対策)。
5. 監視・可視化(Monitoring)
Proxmoxの状態を外部ツールで監視するためのエージェント類です。
- Prometheus Proxmox VE Exporter: 監視ツール「Prometheus」にProxmoxのメトリクス(負荷状況など)を送るためのツールをLXCとして構築します。
- PVE Netdata: リアルタイム監視ツール「Netdata」をインストールします。
- PVE Monitor-All: ホストやコンテナのリソース使用状況を一覧表示する簡易スクリプト。
6. その他のProxmox関連製品・便利ツール
- Proxmox Datacenter Manager (PDM): [Alpha/Beta段階] 複数のProxmoxクラスタを一元管理するための新しい管理ツールをインストールします。
- Proxmox Backup Server (PBS): バックアップ専用サーバー機能(PBS)を、Proxmox VE上のLXCコンテナとして構築します(別物理マシンを用意しなくて済むため人気)。
- PVEScriptsLocal: ProxmoxのWeb管理画面(GUI)に、これらスクリプトを呼び出せるメニューを追加するツールです。
7. 管理用アドオン(Addons)
Proxmoxホスト自体やLXCに入れて使う管理ツールです。
- Webmin System Administration: ブラウザからLinuxシステム設定を行える老舗ツール「Webmin」を導入します。
- File Browser: ブラウザでサーバー内のファイルを操作できるファイルマネージャー。
- Tailscale / NetBird: 難しいVPN設定なしで、外部からProxmoxに安全にアクセスできるメッシュVPNツール。
どれを使えばいい?
まずは 「PVE Post Install」 で初期設定を済ませるのが基本です。 その後、必要に応じて以下を検討すると良いでしょう。
- LXCコンテナが増えてきたら → PVE LXC Updater
- バックアップ先が欲しいが専用機がない → Proxmox Backup Server (PBS)
- CPUの挙動(省電力など)を変えたい → PVE CPU Scaling Governor
今日はここまで・・たまにアフィリンク踏んでください。。。お願いします。


