【2025年版】脱VMware!Proxmox VEへの移行完全ガイド&自宅ラボ再構築

雑記

長年、自宅ラボ環境ではVMware ESXiを愛用してきましたが、ついに環境を刷新することにしました。 この記事では、なぜ今「Proxmox VE」へ移行するのか、その理由と新環境の構成、そして移行のために導入した高コスパなミニPCについて紹介します。

前提:なぜVMwareを卒業するのか

うちの環境では、これまでESXiで仮想マシン(以降VM)を動かしていました。

しかし、残念ながらBroadcomにVMwareが買収されてしまいました。企業の動向自体は仕方がないことですが、買収によって情報やサポートが一気に過疎化するのはよくある話です。過去にBroadcomに買収された製品(Symantecなど)でひどい目にあった記憶も蘇ります…。

VMware買収巡る混乱、収まらず 顧客との訴訟やパートナー削減で問題再燃も
米ブロードコムによるVMware買収後の混乱が収まらない。オランダ政府のインフラ・水資源管理省(RWS)やシーメンスとの間で裁判となったほか、2025年10月末をメドに認定パートナーの大幅削減に踏み込む。

今後の更新が滞ったり、技術トレンドから外れてしまう懸念から、自宅仮想化環境の見直しを決意しました。そんな中で移行先として白羽の矢を立てたのが、オープンソースの仮想化プラットフォーム「Proxmox VE」です。

VMware ESXi と Proxmox VE の比較

移行にあたって比較検討したポイントをまとめました。Proxmox VEは、ESXiのような「Type-1ハイパーバイザー」に近い感覚で使えつつ、Debian Linuxベースならではの柔軟性があります。

2025年現在、ESXi(vSphere)はライセンスコストや将来性に不安がありますが、Proxmox VEはGUIインポートツールの追加により、ESXiからの移行障壁がかなり低くなっています。

個人的な決め手は、Proxmoxが標準で分散ストレージ(Ceph)を持っている点です。これを試してみたい!

項目VMware ESXiProxmox VE
ライセンス有料(サブスクリプション、vCenter追加で高額)無料(オープンソース、オプションの有償サポート)
管理インターフェースvCenter Server必要(追加コスト)ビルトインWeb GUI(追加なしでクラスタ管理可能)
仮想化機能KVM相当のVM、vMotion/DRS/HA(高度)KVM VM + LXCコンテナ、HA/バックアップ統合
パフォーマンス安定、認定ハードウェア対応、低オーバーヘッドIOPS 50%高、レイテンシ30%低(Blockbridgeテスト)、Linux環境優位
ストレージvSAN/Storage vMotionCeph/ZFS/NFS、多様なオプション
サポート商用サポートコミュニティベース(非常に活発) / オプションで有償あり
スケーラビリティ大規模企業クラスタ向け中小規模/ホームラボ向け、拡張可能

新・自宅ラボの構成図

現行のESXi環境から、段階的に移行するための構成がこちらです。だいぶ単純化していますが、現在はESXiが2台と、新しく購入したProxmox用サーバーが1台稼働しており、相互につながっている状態です。

自宅ラボ構成図

移行用に導入した「ミニPC」が優秀すぎた

今回、現行環境から移行するための受け皿として、新しくミニPCを購入しました。 Proxmoxを動かすには「ある程度のコア数」と「メモリ」、そして「静音性」が重要ですが、最近のミニPCはサーバー用途としてコスパが異常に高いです。

私が選んだのはこちらのモデル。Ryzen搭載で多コア、メモリ増設も容易で、何より場所を取らないのが最高です。これからProxmoxで自宅サーバーを組むなら、間違いなくおすすめできる一台です。

スペックに対して価格が手頃なので、将来的にクラスタを組むために買い増しもしやすいのがポイントですね。

Proxmoxのインストールと初期設定へ

機材が揃ったところで、実際にProxmox VEをインストールしていきます。 インストール自体は簡単ですが、その後の「初期設定」が重要です。リポジトリの変更や、毎回出るライセンス警告の削除など、手動でやると面倒な作業がたくさんあります。

そこで今回は、面倒な設定を「コマンド一発」で全自動化してくれる神スクリプトを使ってセットアップしました。具体的な手順は、長くなるので以下の記事で画像付きで詳しく解説しています。

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